アメリカのセミナーはこんな感じ
アメリカで開催されているビジネス・セミナーに参加しています。
日本のビジネス・セミナーとは似ているところと、似ていないところがあります。
折角なので、レポートしました。
▍ビジネス・セミナー受講に至った経緯
毎年参加し続けている国際カンファレンスに参加するために、アメリカにやってきました。
世界各国から専門家たちが集まるイベントですので、それに合わせてビジネス・セミナーや資格取得研修などが行われるのです。
それぞれの講師が競い合って質の高いセミナーを開催してくれます。しかも、ファンクショナル・アプローチに関連する技術ばかりなわけです。
言い換えれば、こんな絶好の機会はなかなかないということです。
私は毎年、どれにしようかと悩みながら受講するのです。
▍アジャイル・セミナー
日本では、とりわけIT系の人ならご存知のアジャイルと、ファンクショナル・アプローチを融合させたようなテクニックを学べるセミナーです。
アジャイルとは開発方式の1つで、イテレーションと呼ばれる非常に短い開発期間を何度も反復して行うタイプのものです。
よくウォーターフォールと対比されます。ウォーターフォールトは、水が流れ落ちるように後戻りしないような手順で行う開発方式です。
そのアジャイルをファンクショナル・アプローチに取り入れるわけですから、とても興味がありました。
講師のジョン・スロッギー氏は、公共事業から民間へ幅広く活躍されている方で、話し方も面白く、紳士で、引き出しのいっぱいある方でした。
▍クリエイティビティ・セミナー
もう一つ、セミナーを受講します。クリエイティブ・セミナーです。講師も、引き続きジョン・スロッグー氏です。
アイデア発想は、ファンクショナル・アプローチでとても重要なステップの一つですから、新しいテクニックはいくらあってもいいくらいです。
テクニックだけでなく、人の思考の違いから始まり、最終的にはFASTダイアグラムまで、教えてもらいました。1つのセミナーで2度美味しいという感じでした。
FASTダイアグラムのテクニックとしては、やはり専門家ごとにアレンジが違っていて、完成したFASTダイアグラムだけでなく、作成のプロセスを見ることができたのは、よい学びとなりました。
▍セミナーの日米比較
そして、日本とアメリカで、ビジネス・セミナーがどのように違うのか、でしたね。
共通しているのは、講師と受講者がいて、プロジェクターとテキストで進行されるところです。時にはワークなどもあり、日米の違いは特にありません。
違うのは、受講者です。
日本では、講師が先生で、受講者が生徒のポジションです。しかし、アメリカでは、講師も受講者も対等なポジションなのです。
受講生は、講師の説明の途中でも質問や疑問を投げかけます。講師が答えますが、たまに別の受講者が答えるときもあります。
▍講師だらけのビジネス・セミナー
時には、受講者同士がディスカッションをして、お互いの経験と知識の交換が行われます。
つまり、講師だけでなく、受講者からも学べるということです。
いろんな国からの受講者たちとともに、新しいスキルを学び、知識だけでなく人脈まで広がるのが、アメリカのビジネス・セミナーの特徴でしょうか。
e-Learning で学ぶ方法もありますが、やはり、リアルなセミナーのほうが得るものが多いと思います。
- 【参考記事】
- 「SAVEバリュー・サミット」始まる(2018年6月8日)