国際資格「CVS®」とは
横田尚哉は、2006年にCVS®資格を取得しました。42歳の時でした。
CVS®という資格がどのようなものなのか、初めて聞いたという方も多いと思います。2025年1月1日に認定プログラムが大幅に見直されましたので、きちっと整理しておきたく、この記事を書きます。
▍CVS®とは
CVS®とは、SAVE International®(米国社団SAVE国際協会、≫more)が認定する「Certified Value Specialist®」資格の略称です。日本語にすれば「認定バリュー・スペシャリスト」となるでしょうか。
この資格は、「Value Methodology」(以下VM)と命名された思考システムに関して、その促進を主導するのに十分な知識と能力を有するとして、個人を対象に認定される資格です。「Certified Value Specialist®」および「CVS®」は、SAVE International® の登録商標になっています。
資格保有者は、知識が『VM Guide®』(VMガイド、2020年、≫more)で提供されるガイダンスに基づいており、能力が『Value Methodology Core Competencies』(VMコア・コンピテンシー、2025年1月版、≫more)で示された12項目すべてを満たしている必要があります。

受験までに、3つの研修(VMF1A、VMF1B、VMF2)を受け、長時間の実践経験と指導CVSによる個別指導が必須となっています。教育プログラムと認定プログラムは、緻密かつ厳格に行われています。
このようにSAVE International®は、CVS®の認定を新しくすることによって、VMの促進を主導するのに十分な知識と能力を揃えた国際資格者としての地位を共有することが目的です。
認定者は、過去の認定も含めて、現在のところ世界で約1,500名、日本国内で251名です。
▍CVSに何ができるか
CVSの認定を受けることで、その個人の実力を客観的に示すことができます。採用や登用の際、ひとつの判断になります。実際、資格の有無で決まったりしています。
ただ成果を保証されるかというとそうではなく、あくまで資格は《能力水準を伝える》手段にしか過ぎません。その本人が、スキルを発揮するかどうかにかかっています。その判断は、資格だけではムリであり、やはり当人を見て判断するしかありません。
CVSは、能力達成を証明された人物というよりも、能力発揮を期待される人物であると言えます。つまり、VMを主導的に促進することが期待されている人物だということです。
たまに資格を取得しただけで、何も活動しない人もいます。そういう人は、資格の更新ができなくなり、2年でCVSでなくなります。
だから、CVSに何ができるかではなく、CVSが何をするかだということです。自分や自社、クライアントやVM業界などに対して、VMの適用や導入、研究開発や普及を、いかに主導的に促進できるということに尽きると思います。
▍CVS認定後の横田尚哉
私がCVSの資格認定を受けたのは、2006年の42歳のときでした。横田尚哉がCVSとして、18年間、何をしてきたかを伝えたいと思います。
まず、自社の中で新たな部門を作りました。業界初となる部門で、公共事業にVMを適用し、社会インフラへの投資の削減を専門とするサービスです。国や地方自治体から、適用や導入の相談・依頼が多く寄せられました。
そしてVMを、より多くの人々に普及させるためにビジネス著者となりました。拙著は、Amazonランキングで1位となり、テレビ(情熱大陸など)や雑誌(プレジデントなど)からの出演や執筆、インタビュー依頼が殺到し、ますます世間に注目されるようになりました。

2010年には、VMを専門とする会社を設立しました。これが今の会社、株式会社ファンクショナル・アプローチ研究所であり、民間企業(サイゼリヤなど)からの依頼により、VMの適用と導入を行ってきました。経済効果の総額は、実に約3,000億円です。
一方で、VMに関する研究を続けてきました。現時点で執筆し、入選した論文は116編で、うち26編は海外論文です。論文の中には、「優秀論文賞」や「Paper of the Year Award」(年度論文大賞、≫more)に選ばれたものもあります。
このようにCVSを取得のあと、VMの学習をより深め、全業界にVMを広め、自らVMをより高めてきました。それがCVSとしての資格を全うすることだと思っています。
その活動は、社会的にも高く評価され、「普及功労賞」、「Distinguished Service Award for Management」(経営功績賞、≫more)、「Fellow Award」(フェロー賞、≫more)などの名誉ある受賞に至りました。

▍CVSに誇りを持ち、CVSの名に恥じない
いかがでしたでしょうか。CVSという資格について、少しでも理解を深めていただけたなら嬉しく思います。
本物のCVSが増え、さまざまな産業で活躍することを心から願っています。そして、CVSや横田尚哉に興味を持っていただけたなら、なお幸いです。
私はこれまでも、これからもCVSであり続けます。その名に恥じることのないよう、学びを深め、普及に尽力してまいります。