VMF1コースが新しくなります。

2024年10月1日に、教育プログラム「VMF1コース」が新しくなりました。

※VMFとは、ファンクショナル・アプローチを、統一された品質(スキル水準)で学ぶための、世界標準として設定されている教育プログラムです。

米国社団SAVE国際協会(SAVE International)は、教育プログラムVMF(Value Methodology Fundamentals)のうち、「VMF1コース」の内容を更新しました。

それにより、旧VMF1コースは12月31日までとなり、VMA(Value Methodology Associate)資格認定制度も新しくなります。

先日、認定インストラクター向けのセミナーを受講しましたので、概要を速報いたします。

▍更新の最大のポイント

今回の更新の最大のポイントは、教本(教科書)を変更したことと、eラーニングを導入したことの2点です。

1点目ですが、これまでの教本は、「VMポケットガイド」(Value Methodology: A Pocket Guide to Reduce Cost and Improve Value Through Function Analysis、2008)でした。これからの教本は、「VMガイド」(VM Guide、2020)になります。

「VMガイド」をベースに学ぶことになり、非常にわかりやすくなっています。コースで用いられる教材も、全面的に改定されています。

以前までの教材は、使いづらいところがありましたが、今回の改定で格段に良くなりました。多くのインストラクター仲間と、教材が良くなったという感想をお互いに共有し合っていました。

▍COVID-19の効用なのか

2点目ですが、eラーニングの導入により、「VMF1コース」(32時間のライブ)は「VMF1A」(8時間のeラーニング)と「VMF1B」(24時間のライブトレーニング)に分かれます。つまり、時間拘束が、4日から3日に短縮されました。

COVID-19の流行直後、教育プログラムの提供方法をオンライン可能にして対応しました。ライブで行う必要がありますが、インパーソンでもバーチャルでもどちらでも選べるようになりました。

当初は一時的な対応でしたが、パフォーマンスが落ちないことが確認できたため、恒久的に変更されました。同時に、講義の部分はeラーニングに移行されたということです。

▍VMA認定試験も新しく

そして、新しい「VMF1コース」になったことで、これまでの「VFM1コース」は2024年12月31日で廃止となります。移行期間は短いので、対応が必要な方は急ぐ必要があります。

当然のことながら、VMA認定試験も新しくなります。新しい認定試験は、1ヶ月間の試験停止期間を経て、2025年1月31日から開始される予定です。

さらに、「VMF2コース」も2025年10月に、同様に新しくなる予定です。CVS認定試験も新しくなります。

いろいろ新しくなりますが、米国社団SAVE国際協会は、つねに最適な教育プログラム、資格認定プログラムの実現のために、「カイゼン」し続けているということです。

FABIC(FA研究所)は、どこよりも早く駆けつけ、だれよりも先に取り組んでまいります。

▍横田尚哉は認定インストラクター

そして、横田尚哉は、「VMF1コース」の認定インストラクターです。

今回の更新にともない、インストラクターの認定も更新されます。これまでの認定インストラクターは、2024年10月31日に認定を解除されます。

私は、10月22日の深夜に行われた「VMF1BT インストラクター・トレーニング研修」に参加し、新制度での認定インストラクターになりました。

また私は、教本となる「VMガイド」の著者の一人でもあります。この書籍は、各国で実務者として活躍する専門家8名(アジアからは横田のみ)により共同執筆されたものです。

世界中の専門家たちが私の著書を教本として学び、VMAやCVSの資格を取得していくのは、とても感慨深いものがあります。

 

長年にわたり、ファンクショナル・アプローチの専門家として研究し、実務に活かしながら他の専門家たちと交流し、成果を提供し続けてきた努力が報われました。

今後も実務者として、研究者として引き続き活動してまいります。これからもファンクショナル・アプローチと横田尚哉をどうぞよろしくお願いいたします。