ジョブ型雇用時代に必要な3つのスキル

これからの時代、間違いなく「ジョブ型雇用」が普及していきます。企業に就職しようとする場合、このことを単なる企業側の雇用の一形態と捉えてしまうは間違いです。なぜなら、求められるスキルが異なるからです。

日本では、これまで「メンバーシップ型雇用」でした。その特徴は、「一括採用」「終身雇用」「年功序列」などでよく解説されています。メンバーシップ型で、特に求められるスキルは、協調スキル、コミュニケーション・スキルといった「チームで働く力」です。PM理論でいえば、「M機能(組織維持機能)」に貢献できる人材でした。

これからの「ジョブ型雇用」で求められるスキルは、異なります。その特徴は、「実力主義」「キャリアアップ」「成果報酬」などです。特にジョブ型で求められるスキルは、タスク完了スキル、自己成長スキルといった「仕事力」です。PM理論でいえば、「P機能(目標達成機能」」に貢献できる人材です。

そこで、ジョブ型雇用に必要な3つのスキルを解説したいと思います。その3つとは、「プレゼン・スキル」、「グリット・スキル」、そして「クリエイティブ・スキル」です。

▍プレゼン・スキル

「従順」が求められる時代ではなく、「主張」が求められる時代です。

プレゼンテーションは、誰もが知っているスキルであり、実践経験者も多いと思います。広い意味では、人前で話す行為すべてがプレゼント言えます。

しかし、ジョブ型雇用の時代のプレゼンは、もっと狭い意味でのプレゼンです。簡単に言えば、自分の意見を主張するスキルです。

そこで大切なのは、「考えるスキル」「話すスキル」です。まず、自分の考えを持つコトです。誰かの考えを参考にするのではなく、自分で考えるコトができなければなりません。

そして、自分の考えを話すコトです。誰かの代わりに話すのではなく、自分が主体となって話すコトができなければなりません。

つまり、他人の意見や周りの雰囲気に従うのではなく、しっかりと自分の考えを「主張」することです。これが、ジョブ型雇用で求められる1つ目のスキルです。

▍グリット・スキル

「守り」が求められる時代ではなく、「攻め」が求められる時代です。

グリットとは、書籍『やり抜く力 GRIT(グリット) 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』に掲載されている「やり抜く力」です。

そこで大切なのは、「情熱」「粘り強さ」です。まず、その仕事に情熱を持つコトです。激しく燃え上がる感情、熱い想いを持つコトができなければなりません。

そして、その仕事を粘り強く取り組むコトです。やりがいを感じ、継続するコトができなければなりません。

つまり、ちょっと障害があっただけで諦めるのではなく、なんとか乗り越えようと最後まで諦めない「攻め」の精神です。これが、ジョブ型雇用で求められる2つ目のスキルです。

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▍クリエイティブ・スキル

「同質」が求められる時代ではなく、「異質」が求められる時代です。

クリエイティブとは、具現力です。どこにもない誰も考えなかった手段を具現するコトです。標準とされる作業を完璧に再現するオペレイティブと、異なります。

※ クリエイティブ・スキル vs オペレイティブ・スキル

そこで大切なのは、「固定観念を取りのぞくスキル」「自由奔放に発想するスキル」です。まず、先入観や固定観念を取りのぞくコトです。シガラミ・コダワリ・オモイコミを手放すコトができなければなりません。

そして、判断を後回しにして自由奔放に発想するコトです。「ファンクショナル・アプローチ」のような発想を加速させる方法を使いこなすコトができなければなりません。

つまり、前例や事例を真似るような模倣力ではなく、今まで誰も気が付かなかった「異質」を生みだす発想力です。これが、ジョブ型雇用で求められる3つ目のスキルです。

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