リスク対応は4つではなく5つ

リスク・マネジメントは、ビジネス・パーソンにとって大切なスキルです。

ただ、多くのビジネス・パーソンは、リスク対応を4つと理解しているのではないでしょうか。私は5つあると思っていて、その5つ目がとても重要なのではないかと考えているのです。

▍一般的に言われる4つのリスク対応

リスク・マネジメントは、ISO や JIS で基準化されている、リスクアセスメント、リスク対応、モニタリングの一連のプロセスです。

リスクアセスメントには、さらにリスク特定、リスク分析、リスク評価の3つのプロセスに分けられます。

リスク対応は、リスクアセスメントの結果から、対応を決定するプロセスです。その対応は、リスク回避・リスク軽減(リスク低減)・リスク移転(リスク共有)・リスク保有の4つに分類されています。

これ自体、問題があるわけでも、間違っているわけでもありません。実際に私自身も、この4つを基本に対応を決定していることが多いです。

しかしながら、状況によっては、それだけでは不十分な時があるのです。そこで、そもそものリスクに対する付き合い方を、考えたいと思います。

▍リスクとの付き合い方

リスクは、敵なのでしょうか、味方なのでしょうか?

このように聞くと、リスクを味方と捉える人は少ないかもしれません。しかし、すべてのリスクを敵対視してもいいとも言えないのです。

そもそも、いまが良い状況で、このまま維持したい、安定していたい状況であれば、リスクは徹底的に避けるべきなのです。

一方、いまが悪い状況で、一刻も早く改善したい、変わっていきたいという状況であれば、リスクは避けないほうがよいときもあるのです。

リスクとの付き合い方は、いまの状況や、どうなりたいかによって変わってくるものなのです。

▍5つ目のリスク対応

リスクを恐れてばかりでは、状況は何も変わりません。なにかに、チャレンジする時、かならずリスクがあるものです。リスクがあるから、チャンスとも言えるのです。

つまり、5つ目のリスク対応は「リスク容認」(Risk Accepting)です。新しいビジネスに挑戦する時や、自分自身を新しいステージに高める時は、リスクを容認していくべきなのです。

私は、2020年6月の論文の中で、このことに触れています。論文のタイトルは、『New Three Techniques for New Store Opening and New Business Investment』(「新店舗出店と新ビジネス投資のための3つの新テクニック」、Virtual Value Summit 2020)です(more »)

▍今こそチャレンジの時

2020年は、世の中のあらゆる状況が変わりました。2019年までの常識が通用しなくなりました。市場も企業も、働き方もビジネスモデルも、同じように捉えることはできません。

私は、経営コンサルタントとして、すべての企業経営者にお伝えしたいのです。新しいステージに向かって下さい。上手に、今を手放し、未来を掴んで下さいと。

 

[ssba]