長崎大学での授業

ファンクショナル・アプローチを、現役の大学生に学んでいただきました。

▍大学で起こっている新しい動き

学問を極めるトコロから、基礎力を高めるトコロに変わってきたように思います。大学は、本来の目的、特定の学問を掘り下げ、新たな学術的見地を在学中に得ようとするトコロに変わりはありません。

しかし、社会が求めているのは、大学を卒業したあとの姿です。学生たちの多くは、大学を卒業したあとのことを考えて、大学で何をするのかを決めているように思います。

その両面を満たしつつも、ここ数年の間に、大学は社会に出た後の要素を取り込み始めています。その顕著なのが、「アントレプレナーシップ教育」です。

在学中に、起業家(企業家)精神を身に着け、社会に出た後の活躍、もしくは学生でありながらの起業を目指す取り組みが増えてきているのです。

▍ファンクショナル・アプローチの役割

経営者にしても起業家にしても、イノベーションを起こすことの出来るスキルはとても重要です。先人のいない領域で活動すると、いろいろな問題や課題に直面します。

そういうときは、知識を知恵に変えるアプローチが必要です。ファンクショナル・アプローチは、いまの企業に対してだけでなく、これから時代を担っていく人たちにとっても必須のスキルだと思います。

つまり、アントレプレナーシップとファンクショナル・アプローチは、最強の組み合わせなのです。

そんな中、国立大学法人長崎大研究開発推進機構FFGアントレプレナーシップセンターから、授業のオファーをいただきました。上条由紀子教授から直接依頼があり、80名が受講する授業のうち、2コマを担当させていただき、ファンクショナル・アプローチを教えてきました。

▍社会的意義のある活動へ

ファンクショナル・アプローチ研究所は、2010年3月に、ファンクショナル・アプローチを研究し普及する法人として立ち上げ、企業を中心に導入のサポートをしてきました。

それは、日本経済の担い手が企業だからです。企業にファンクショナル・アプローチを活用していただき、より価値の高い企業へと進化していただくためです。

そして、2020年6月には、社会人や学生を対象とした「FABIC」(エフエービック)というコンソーシアムを立ち上げました(≫ more)

ファンクショナル・アプローチは、たった4日でイノベーションを起こす伝説の思考システムです。1947年にアメリカで誕生し、世界中で今も使われています。

私に出来ることは、次の世代にファンクショナル・アプローチを正しいカタチで継承していくことです。それが今の時代を預かっている私たちの使命だと思っています。

30年後の子どもたちのため、輝く未来を遺すため、これからもいろいろな取り組みを行い、社会的意義のある活動をしていきたいと思っています。

賛同いただける企業や大学の方々の連絡をお待ちしております。