目的を創るヒト、手段を造るヒト

ファンクショナル・アプローチでは、目的と手段の関係を区別しています。

企業が組織的に活動を行う時も、目的と手段を区別することが基本です。

経営者が目的を創る

目的を創るのは、経営者です。向かおうとしている先にビジョンがあります。そのビジョンを描き、伝えるのは経営者の役割です。

管理者が目標を作る

目標を作るのは、管理者です。目的を確実に達成するためには、リソースと成果のマイルストーンが必要です。それが目標です。

実務者が手段を造る

手段を造るのは、実務者です。その時の状況に合わせて、手段を変え、工夫を加え、効率よく活動していくのは実務者です。

 

実務者が会社の目的を創ったり、経営者が現場の手段を造ったりしているのは、組織的な活動ではなく、個人的な活動です。

してはいけないとは言いませんが、それは本来の役割を担うべき人が、仕事をしていない時に止むなくするくらいなのです。

組織の規模が大きくなってくるに従って、目的を創るヒト、目標を作るヒト、手段を造るヒトを明確にし、それに集中するべきです。

 

個々に与えられたファンクションが全うされるから、全体のファンクションが達成されるのです。

ファンクショナル・アプローチで企業が一気に成長するのは、ただ当たり前のコトを当たり前に突き詰めているからなのです。