【類語シリーズ】無くす、減らす、削る、縮めるの違い
2021年11月12日
日本語は、単語そのものにニュアンスの微妙な違いを表現しています。
ファンクショナル・アプローチ(more ≫)では、ファンクションを定義する際、このニュアンスの微妙な違いを意識して定義することを推奨しています。
今回は、「無くす」、「減らす」、「削る」、「縮める」の違いを解説してみます。
▍無くす
「無くす」は、とてもわかり易いですね。今まで存在・発生していたモノやコトが、存在・発生しない状態にすることです。
《無駄を無くす》、《待ち時間を無くす》、《廃棄を無くす》といった表現となります。
▍減らす
「減らす」は、モノやコトが無くなりはしないが、数量が少なくなったり、度合いが小さくなったりすることです。
《在庫を減らす》、《故障回数を減らす》、《リスクを減らす》といった表現となります。
▍削る
「削る」は、個々の状態にお構いなしに、全体として不要なところをバッサリと分け、除くことです。
《予算を削る》、《人員を削る》、《作業時間を削る》といった表現となります。
▍縮める
「縮める」は、数の変化ないが、全体としてのボリュームを小さくすることです。
《検討期間を縮める》、《を縮める》、《を縮める》といった表現となります。