スキルを見つけるスキル

ビジネススキルを身につけるためには、2つの方法しかありません。

他人のスキルを学ぶか、自分でスキルを見つけるかです。

学べるスキルであれば、学ぶほうが効率もよく、成長も早いことでしょう。

その時は、誰から学ぶかが大切です。つまり、誰のスキルを学ぶかです。

しかし、学べなかったり、たとえ学べたとしても、身につけることがとても困難なスキルもあります。

そういうスキルは、自分で見つけるしかないのです。

その時は、図の4つの段階を踏んでいくことになります。

最初は、「感知」です。行動の中から、類似性や特異性を察知することです。ここでは、感じ取る必要があります。「あれっ」とか「おやっ」という段階です。

次に、「仮説」を立てることです。感じ取った感覚から、共通点と相違点が見い出します。そこには理屈が必要です。「もしかしたら」という段階です。

そして、その仮説を「確認」することで、想定通りの結果が得られることを検証します。何度か状況を変えて検証することが必要です。「やっぱり」という段階です。

最後に、一連の行動を「確立」させることです。いつでも必要な時にその行動ができ同じ結果が得られるように、慣れる必要があります。「身についた」という段階です。

感知、仮説、確認、確立のどれかが怠っていると、自分のスキルは見つけられません。

どんなスキルも、最初は誰かが見つけたのです。それがスタンダードとなって、他人の学びになっているのです。

人より抜きん出たい、トップに立ちたい、早く到達したいと思うのであれば、他人のスキルを学んでいるだけでは、不可能です。所詮、他人のスキルだからです。

これが、「スキルを見つける」スキルです。