リスクのない挑戦はない

慎重な企業や人は、いつまでも進化できません。

リスクがなくなる頃には、それは「挑戦の行為」ではなく、「当然の行為」になっていることでしょう。

挑戦とは、まだリスクのある状況から行動をはじめることです。

全てのお膳立てが揃ってから進もうとすることは、進まないことを決めていることと同じです。

拙著『ワンランク上の問題解決の技術《実践編》視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ』(横田尚哉・著、ディスカヴァー・トゥエンティワン・刊)で引用した言葉を載せておきます。

5マイル先までの信号が全部青になるのを待って、ドライブに出かけようとしているようなものだ」(ロバード・キヨサキ氏)

世の中で最も残念な言葉は、『やってみたらできたかもしれない』である」(ジェームズ・スベンソン氏)

企業には、とても慎重な経営をしているところがあります。経営コンサルタントとしていろんな提案をしても、リスクを気にして“様子見”ばかりをする企業です。そういう企業の未来はとても暗いです。

手遅れの状態、瀕死の状態で、コンサルを頼まれても、応急処置か延命措置をするコトしかできません。だから、ある程度のリストを受け入れ、進むトキもあるということです。

意思決定者には、その責任を負う義務があり、同時に権利が与えられているのです。