アンバランスな企業は消滅していく

IDC大塚家具、ロッテ、東芝、シャープ、セブン&アイ、クックパッド、三菱自動車と、ここ1年の間に日本の大手老舗企業の経営にからむネガティブなニュースが、次々と流れてきています。

とても残念でなりません。

拙著『第三世代の経営力』(致知出版社・刊)で、いまの経営の脆弱性と進化への挑戦を警告しておいたのに、安易な道を選択してしまった結果ではないでしょうか。

経営で大切なのは、バランスです。経営者は、常にバランスを取ることを考えていく必要があります。

もし、アンバランスな状態だと、事業は回らず分裂、崩壊、そして消滅の道に向かうことでしょう。

バランスと言ってもいろいろです。経営と現場、組織維持と成果達成、株主貢献と社会貢献、利益と品質……

たとえば、社内の制度、人材、風土のうち、制度ばかりが肥大化してしまうと、回すための制度そのものが障害になり、回らなくなってしまいます。

ルールや制約ばかりが増え、軽快に動けない企業が最近増えてきています。とても、気がかりでなりません。

20世紀の日本を牽引してきた企業の情けない状態は、もうこれ以上見たくありません。早く、経営者は次の時代に向かうための方向性を持った進化をしてもらいたいと思います。

ファンクショナル・アプローチを経営の進化に使いたい」などと依頼があれば、すぐにでも駆けつけるのですが……