「誰のため?」という質問は、それが機能することで、満たされり幸せを感じたりする対象を問う言葉です。
「何のため?」という質問は、それが機能することで、果たしている役割や効用を問う言葉です。
この問いかけに、答えられなかったり、答えられたとしてもその答えに違和感があったりしたときが、要注意です。
そこに、改善のチャンスや問題の芽があるかもしれないからです。
問題解決では、問題あるいは問題に発展するかもしれない事象に気づくことです。この2つの質問は、先入観や固定観念で気づかなかった問題を見つけてくれます。
そして、問題を解決するときも、この2つの質問により、あるべき姿を明確に正しく、見せてくれます。
「早期発見、早期改善」なのです。
私は、この2つの質問をいつも忘れずに意識するようにしています。目立つところに「誰のため?何のため?」シールを貼っているのも、そのためです。
ファンクショナル・アプローチを専門的に学ばなくても、この2つの質問だけでも問題発見と問題解決に役立ちます。
そして、それを活用する仲間として「誰のため?何のため?アソシエーション」(略して、DNA)と名付けているのです。