目的を変えず手段を変えること(動画)

私たちの活動は、何かの目的を果たすための手段です。

企業でも個人でも、モノやコトを手段として、目的を達成するために行動しています。

では、状況が変わった時に、その目的と手段はどうすれば良いのでしょうか。拙著『第三世代の経営力』で書きましたが、生物の進化にたとえて説明したいと思います。

■絶滅

まず、状況が変わっているのに何も変えない場合、その種は「絶滅]していくことでしょう。手段を変えられないのか、変化に気づいていないのか。いずれにしても、次の時代にはいなくなっていることでしょう。

■退化

絶滅したくないからと、手段を変えず目的を変えるのなら、その種は「退化」していくことでしょう。これまでのやり方を変えたくないから、その手段を正当化できる都合の良い目的を探すのでしょうか。手段を変える努力をせずに、楽なほうを変えているだけなのでしょうか。変化しているようですが、どこにたどり着くかわからない漂浪です。

■進化

だから、目的を変えず手段を変えていかなければならないのです。進化とは、方向性を持って変化することです。目指すべき未来に向かって、過去の手段を改め、手放し、持ち替えていくことです。

■変異

ただ、目的も手段も変えてしまうというのは、全く新しく始めることと同じですので、その種は「突然変異」と言えるでしょう。企業で言えば、ベンチャー的な挑戦です。大きく成功することもあれば、失敗することもあるでしょう。

 

その状況が、かつての想定と違ってきた、やり難くなってきた、新しい状況がやってきた。そういうことに気がついた時は、進化しなければならない時です。「とりあえず」とか、「様子みてから」とか言っている場合ではないかもしれません。

ファンクショナル・アプローチは目的をしっかりと捉えてから改善していきます。進化するための方法論と言い換えることもできるでしょう。

先日の講演での動画でも少し触れています。合わせてご覧ください。