教える3割、育てる7割

「教育」とは、教えることと、育てることです。

私のこれまでの経験からすると、ファンクショナル・アプローチを教育するときの割合は、「教えるが3割で育てるが7割」。これが理想です。

特にファンクショナル・アプローチ基礎研修では、たった3日間で創造性思考を身につけるわけですから、この割り合いはとても大切なのです。

教える時に必要なのは、知識です。間違った知識を正し、不足している知識を加えることが、教えることになります。

そのために、知識を体系化し、理解しやすくしておく必要があるのです。伝え方や確認の仕方を間違えると教えたことにならないのです。

育てる時に必要なのは、経験です。成功の経験を増やし、失敗の経験を味わうことが、育てることになります。

そのために、本人が行動でき、結果が実感できる必要があるのです。支え方や導き方を間違えると育てたことにならないのです。

ファンクショナル・アプローチ基礎研修では、「教える3割」を講義で、「育てる7割」を演習と質疑で行っています。

この割り合いは、多くの教育でも同じことが言えるのではないでしょうか。

知識を伝えるだけのプログラムは、教育ではなく、単なる説明です。