【FAって何⑩】価値向上の原則
2016年01月26日
価値向上とは、ファンクショナル・アプローチを使って新しい手段を創造する時、より改善効果の高い代替案を得るために、コスト削減だけでも、機能向上だけでもなく、価値向上を目指そうとする取り組みを言います。
価値向上は、ファンクショナル・アプローチ・プロジェクトにおける5原則の1つになっています。
ファンクショナル・アプローチは、ファンクションとコストの両方を同時に考えることから、ローレンス・D・マイルズ氏は、バリューで評価することを唱えました。
バリューは、V=F/C という基本式で表せます。Fとは Function であり、得られる効用の大きさを意味します。Cとは Cost であり、投入するリソースの大きさを意味します。
バリューを高めるパターンには、次の5つが考えられます。
- ① Fを少し下げ、Cを大きく下げる
- ② Fはそのままで、Cを下げる
- ③ Fを少し上げ、Cを少し下げる
- ④ Fを上げ、Cはそのまま
- ⑤ Fを大きく上げ、Cを少し上げる
ファンクションとコストを別々で考え評価するのではなく、評価するときも、創造するときも同時に行い、Fが要求の範囲内か、Cが要求の範囲内か、そした、価値が向上しているかを確認します。
原価管理部門と品質管理部門と役割が分かれているような取り込みでは、「安かろう、悪かろう」になるか、大きな改善ができなくなるかです。
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