AI時代のスキルとは――「判断軸」が仕事の価値を決める
AIが「調べる・纏める・資料をつくる」を肩代わりする時代、私たちの仕事の価値はどこに残るのでしょうか。
答えは「創造」と「判断」です。選択肢が爆発的に増えるほど、人に必要なのは《目的を定め》、《価値を選び》、《責任を引き受ける》力。
その土台となる「誰のため?何のため?」という判断軸を、FAでどう鍛えるかを整理します。
▍AIが強くなるほど、人の仕事は「判断」へ寄っていく
AIが賢くなり、調べるコトも、纏めるコトも、資料づくりも、一気に自動化が進んでいます。かつての「読み書き算盤」のように、できるに越したことはないけれど、それ自体がビジネスの勝敗を分ける“中核スキル”ではなくなっていく、という感覚を持つ方も増えてきたのではないでしょうか。
では、これから価値が上がるスキルは何か。私は「創造」と「判断」だと思っています。AIが“手段”を高速で量産するほど、私たちが向き合うのは「選択肢の洪水」です。
そのとき人が担うべき役割は、次の3つに集約されます。
・人は《目的を定め》、《価値を選び》、《責任を引き受ける》
ここが曖昧だと、AIが出す“もっともらしい案”に振り回されます。逆に、ここが明確だと、AIは最高の相棒になります。
▍具体例:AIが「正解候補」を出した後に、迷子になる会議
たとえば新規事業の検討で、AIに市場調査・競合比較・収益モデル案まで一気に作らせたとします。案は10個、20個と出てきます。
ここで多くの会議が止まるのは、「どれが儲かるか」で揉めるからではありません。実は、
・誰のためにやるのか
・何のためにやるのか
・何を守り、何を捨てるのか
が揃っていないから、決められないのです。つまり、判断軸が未定義なのです。
AIは「案を増やす」のは得意です。しかし「どれを正解とするか」は、組織の価値観(判断軸)が決めます。
ここを言語化できるかどうかが、AI時代の生産性の差になります。
▍提案:判断を速くする“順番”を整える
私が現場でおすすめしているのは、判断の順番を固定することです。
・誰のため?(対象を定める)
・何のため?(目的を定める)
・その目的を満たす条件は?(制約・リスクを定める)
この順番があるだけで、会議の論点がズレにくくなり、AIへの依頼(プロンプト)もブレなくなります。
そして、ここに強いのがファンクショナル・アプローチ(FA)です。アイデアや施策を「狙い」に戻し、機能(本質)として言い直せるからです。
言い直しができると、比較ができ、選択ができ、決断ができます。
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最後に、今日からできるミニ実践を3つ置いておきます。
・会議の冒頭で「誰のため?何のため?」を必ず確認する
・提案を一度、機能として言い直してから並べる
・AIに依頼する前に「譲れない判断軸」を3行で書く
「AIを使う」より先に、「何を判断するか」を整える。ここが、これからの差になります。
あなたの組織の判断軸は、今、言葉になっていますか?
もし「うちも必要だ」と感じたら、まずは以下をご覧ください。現場での使い方が具体的にイメージできるようにまとめています。
※ Why FA:https://www.fa-ken.jp/whyfa/
