サイゼリヤ堀埜一成社長、課題解決の一冊に出合う
サイゼリヤの堀埜一成社長のインタビュー記事に、横田尚哉の書籍が紹介されていました。
このように自分の著書が、イノベーションのきっかけのひとつになれたことは、著者冥利につきます。
▍紹介された書籍は『問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門』
ディスカヴァー・トゥエンティワン社から2010年に出版された、『問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門』(more »)という書籍です。
この書籍は、ファンクショナル・アプローチの世界観を使えるために、18の身近な事例を取り上げ、分析過程を解説している書籍です。
発売当時は、情熱大陸に出演した直後というのもあり、全国の書籍で大々的に展開して頂いていたので、目に付きやすかったのかもしれません。

▍ファンクショナル・アプローチの導入へ
『語り部の経営者たち』と題されたコーナーは、経営者の半生やその経験、知識などをインタビューする人気コーナーです。
サイゼリヤ株式会社の堀埜一成社長のインタビュー記事は、全4回にわたって掲載されました。
記事には、食堂業の生産性をあげるきっかけとなった書籍として、紹介いただいています。その後、社内にファンクショナル・アプローチを導入されることになり、私は約30のプロジェクトの立ち上げをお手伝いしました。
今でも、そのスキルは脈々と受け継がれ、直近では外食産業を「3K」から開放する画期的システムを開発されたようです。

▍他者貢献の精神こそがサイゼリヤの本質
私は、いろんな企業を見てきましたが、サイゼリヤほどの他者貢献な企業はありませんでした。
それは、創業者である正垣康彦同社会長から受け継がれている精神です。
サイゼリヤさえ良ければよい。自分たちが儲かればよいというものではないのです。「人のため、正しく、仲良く」(サイゼリヤの企業理念)が、隅々まで浸透している企業です。
つねに、食堂業を変えていきたい、外食産業のために貢献したいという思いが根底にあります。まさに、「誰のため?何のため?」です。私が伝えるまでもなく、もともと社内風土にあったのです。
そんな企業の社長に、拙著を手にとっていただけることは、ありがたいことであり、何かご縁を感じるばかりです。
これからも、ますます変革を起こしていただき、30年後の子どもたちのため、輝く未来を遺すために存在し続けてほしいと、心から願うばかりです。