判断を間違える2つの要因
人の判断は当てにならないかもしれません。なぜなら、ほとんどが情報不足と思い込みで判断しているからです。つまり、外れることもよくあるということです。
判断を間違えないようするためには、この2つの要因をより理解して、対策することです。
▍情報不足で判断を間違える
情報が新しくなったり、増えたりしていることに気が付かないと、間違えます。
情報は、活動量に応じて常に増え続けています。減ることはありません。増え続けているということは、新しい情報も古くなるということです。鮮度が大切ですが、ある程度時間は経過してしまうものです。
判断するとき、その情報はすでに古いかもしれないということです。だから、古い情報で判断することをある程度、受け入れざるを得ないということです。
▍思い込みで判断を間違える
過去の経験や誰かの判断を理由にしていると、間違えます。
私は、改善するときに手放さなければならないものとして、「過去のシガラミ、誰かのコダワリ、将来へのオモイコミ」をよく言っています。こういったものが、判断を狂わせるのです。
経験が増えれば増えるほど、思い込みが強くなります。経験バイアスです。当たり前になってしまうと、その固定観念がいつものように判断してしまうわけです。
▍今は違うと考えることが大切
「前と同じ」「いつもと同じ」という考えるではなく、 「今は違う」「これからは違う」と考えることです。
言い換えれば、判断するために100%完璧に準備はできないということです。判断は、常に情報不足と思い込みの中で行っていると思ったほうがいいくらいなのです。
情報不足と思い込みを疑うのではなく、それらを受け入れて判断できるスキルを身につけるべきだということです。
▍不幸にならないための対策
不幸にならないために必要なことは、2つです。自分の直感を信じることと、外れたときの対策をしておくことです。
直感とは、感性です。理性や知性で判断しないで、感性を感じて判断することです。知性は、それを裏付けるために使います。感性が捉えられるようになるためには、常日頃から自分の感性に注意しておかないと、感性の感度は上がってきません。
対策とは、ダメージを抑えることです。そのためには、2つのことが必要です。判断そのものを責めないことと、不幸に繋がらない方法を用意しておくことです。
私達は、判断なくして活動できません。小さな判断から大きな判断まで、すべて間違えるリスクがあるのです。理性と感性をうまく使い分けて、できるだけ判断ミスを減らしていきたいですね。