企業経営とFA(動画あり)

企業には、「ビジョン」があり「ミッション」があります。

そのビジョンに向かって、日々、企業活動という「アクション」をしているのです。

そのアクションが、古くなったり錆び付いたりしていると、効率が悪くなったり活動そのものが立ちゆかなくなったりします。

問題は、そうなっていることに気付いているかどうか、気付いていても改善できるかどうか、なのです。

写真は、今年の1月に大手企業の経営者ばかりが集まるセミナーで講師をしたときのものです。

特別講義の枠をいただき、企業経営とファンクショナル・アプローチの話をさせて頂きました。

まず、2015年11月に出版した拙著『第三世代の経営力』で書いた内容を中心にお伝えしました。第三世代の今、経営力には「見極め」が必要だということをです。今の状況を見極め、未来のあるべき姿を見極める経営力が欠かせないのです。

そして、ファンクショナル・アプローチのような改善スキルを、企業は持っているべきだということもお伝えしました。ファンクショナル・アプローチは、現行のアクションを手放し、新たなアクションを創造するときに役立つ思考システムです。それを活用し、新たな姿に進化する時がきているのです。

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自ら進化することをせず、周りの様子を見て、そのアクションを真似るような経営では、進むべき方向を失い、ただ時代に流さていくだけです。

変化に敏感に対応しているようですが、それは「アクション」ではなく「リアクション」。つまり、刺激に反応しているだけで、企業としての意志ではないのです。

そうなると、ビジョンは遥か彼方の幻想となり、ミッションは都合よくすり替えられてしまい、本来の姿ではなく、虚像と虚構の下で活動せざるを得なくなります。

私は、そうならないように早く轍(わだち)から抜けだし、意思を持ったアクションをして欲しいのです。そのための努力は、経営者の責任だからです。

ファンクショナル・アプローチは、企業経営に大いに役立つメソドロジーです。経営者にこそ理解して欲しいと思うのです。