速報。第5回SAVEアジア大会

2016年11月27日~28日に開催された第5回SAVE国際協会アジア大会&第32回INVEST協会年次大会に参加してきました。

ファンクショナル・アプローチは、アメリカが発祥なのですが、開発されてから70年近くが経っており、世界中に広まっています。

各国に協会があり、それぞれが年次大会を開催し、地域としての国際大会が開催されています。

基本的には、夏の世界大会、秋のアジア大会、春のヨーロッパ大会と言う感じでしょうか。

今回の参加はアジア大会、第5回目となりるす。ちなみにこれまでの開催国は、韓国、日本、インド、香港です。インドは2回めですね。

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(写真は、大会参加者の机からの景色)

◆参加者数の違い

インドは、人口増と言われていますが、年々参加者数も増えているようで、今回の参加者数は、200名です。

日本は400名、アメリカは200名ですから、アメリカ並みな参加者数になってきたということです。

そして、参加者数の内、発表者の割合が多いことに驚きです。3人に1人が発表するのが特徴的でした。

◆参加者層の違い

大会に参加する人は、若い人が多いです。平均年齢は、33~34歳と言った感じでしょうか。日本やアメリカから比べると、とてもうらやましい若さです。

70歳くらいの重鎮もいらっしゃるのですが、若い人たちがとても多く、みんな仲良しな感じです。

女性の割合は少なく、全体の1%もいません。技術者中心だからでしょうか。女性の社会進出はこれからなのでしょうか。

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(写真は、ネットワーキングブレイクの様子)

◆発表内容の違い

2日間行われた内容は、オープニングセッション、8人のキーノートスピーチ、8編の特別発表、61編の事例発表、パネルディスカッション、受賞発表、6回のネットワーキングブレイク、2回のランチブレイクがありました。

私は、特別発表でプレゼンしてきました。

内容的に盛り沢山です。よく2日間にまとめたなという感じです。ただ、事例発表は4トラックに分かれて行われ、1つあたり15分という短いものでした。

短くても、若い人たちにとっては晴れ舞台のようで、とても生き生きとして発表していました。発表は多いほうが大会が盛り上がって良いと思います。

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(写真は、4トラックに分かれての事例発表の様子)

◆進行の違い

お国柄というのもあるのでしょうが、時間は結構ルーズです。私の発表の前の人が、25分発表のところ50分も話していました。特に時間を知らせることもなく、時間はずれていきました。

でも、なぜかその日の終りには上手く時間内(といっても30分オーバー)に終わったので、もしかしたらバッファ(調整代)が用意されてたのかも。

◆言語の違い

インドは、英語を話す国なのですが、アメリカやヨーロッパと違うのは、発音です。とても聞き取りにくいのです。慣れればいいのですが、それにしても聞き取りにくかったです。

それに、話す速度がとても早いのです。みんながみんな、早口なのです。それだけ、思考が早いのか、せっかちなのかわかりませんが。

「考えるな、感じろ」的なアドバイスを頂きましたが、それでも結構苦労しました。

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(写真は、INVEST協会会長のS・C・サーカー氏)

◆フィールドの違い

ファンクショナル・アプローチが適用されているフィールドは、やはり製造業が中心です。とくに、自動車業界の拡がりが目立っています。

乗用車では、タタ社やマルティ・スズキ社から、農耕車のマヒンドル・マヒンドル社などからの参加者、発表者が多かったです。

建設業は、いませんでした。これからなのでしょうか。

◆日本に対する親日度合いが違う

アメリカやヨーロッパでも、親日家が多いのですが、インドは製造業全体が親日です。

理由は、簡単。今日のインドの自動車産業は、多くの日本の企業や日本人が長い間貢献してきたからです。

日本人に対する感謝の気持ちや、日本の技術を讃える言葉を、幾度となく聞きました。

日本人の私はインドの方々に、とても丁寧に扱っていただきました。30年前の日本人の活躍の恩恵です。こころから感謝したいと思います。

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(写真は、発表をしている横田尚哉)

◆横田尚哉の発表

私も、そういうインドの人たちに、私の開発した技術を伝えてきました。私のファンクショナル・アプローチは、製造業のそれとは、考え方もやり方も異なっており、私が独自に開発してきた技法もたくさんあります。

その中から、顧客満足をより高めるときに必要な考え方と技術を発表してきました。

その内容が相当、彼らにとって新しく、違った発想だったようで、「とても革新的な考え方で素晴らしい」とか、「これはインドの私たちにとても役立つ考え方だ」とか、「是非、インドでこれをきっちりと教えたい」などと言っていただけました。

 

◆とにかくファンクショナル・アプローチに熱い人が多い

2日目の最後に重鎮と言われる指導者が3名登壇したのですが、3人が3人ともファンクショナル・アプローチの考え方の素晴らしさと、これからの必要性を熱くあつく語っていました。

日本人でもこれだけ、熱く語る人はいないです。それだけ、ホットな国なんだなと思いました。

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(写真は、INVEST協会の名誉会長のラマン・ゴパラン氏)

 

今回、インドでの大会は初参加だったのですが、とても収穫の多い参加でした。インドの夜の街にも出かけましたが、今回は速報なので別の機会にお伝えします(長くなりそうなので)。

とにかく、これからのインドは、いろんな意味で注目に値する国だと思いました!